Motorola Edge 50 ProとXiaomi(シャオミ)POCO F6 Proは、2024年に発売された注目のミッドレンジスマートフォンです。
両機種とも約7万円台の価格帯で販売されており、高性能と手頃な価格を両立しています。
Edge 50 ProはSnapdragon 7 Gen 3、POCO F6 ProはSnapdragon 8 Gen 2を搭載し、処理性能に差があります。
カメラ性能や防水性能、バッテリー容量なども異なるため、ユーザーのニーズに合わせて選ぶ必要があります。
本記事では、Motorola Edge 50 ProとXiaomi(シャオミ)POCO F6 Proの詳細な比較を行い、それぞれの特徴や違いを明らかにします。
結論:POCO F6 Proは性能重視、Edge 50 Proは機能重視
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proを比較した結果、同じくらいの価格で性能が良いPOCO F6 Proが間違いなくおすすめです。
結局、機能を取るか性能を取るかが選ぶカギになるかと思います。
POCO F6 Proは高性能な「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載し、ゲームや動画編集などの処理性能を重視するユーザーに適しています。
Edge 50 Proは「おサイフケータイ機能」や「IP68防水防塵」、「ワイヤレス充電」など、より多機能な仕様となっています。

日常的な使用や機能性を重視するなら、Edge 50 Proがおすすめです。



価格はほぼ同等ですが、あなたの優先順位によって選択が分かれる2機種と言えるでしょう。
特徴・性能比較
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proの主要な特徴と性能を比較してみましょう。両モデルの違いを詳しく見ていきます。
サイズ感
まず、Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proのサイズ感を比較します。
項目 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
画面サイズ | 約6.7インチ | 6.67インチ |
解像度 | Super HD(2,712×1,220) | WQHD+(3200×1440) |
ディスプレイ技術 | pOLED | AMOLED |
リフレッシュレート | 最大144Hz | 最大120Hz |
重量 | 約186g | 209g |
サイズ(縦×横×厚さ) | 約161.23×72.4×8.19mm | 約160.86×74.95×8.41mm |
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proは、ほぼ同じサイズの画面を搭載しています。
しかし、POCO F6 Proの方が解像度が高く、より鮮明な画像を表示できます。
一方で、Edge 50 Proはリフレッシュレートが144Hzとより滑らかな表示が可能です。
重量と本体サイズを比較すると、Edge 50 Proの方が軽量かつコンパクトであることがわかります。横幅が「2.5mm」以上狭いため、片手での操作性に優れていると言えるでしょう。
カメラ性能
次に、Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proのカメラ性能を比較します。
項目 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
メインカメラ | 約5000万画素 (f/1.4) OIS | 約5000万画素 (f/1.6) |
超広角カメラ | 約1300万画素 (f/2.2) | 約800万画素(f/2.2) |
マクロカメラ | 200万画素 (f/2.4) | |
望遠カメラ | 約1000万画素 3倍光学望遠 OIS (f/2.0) | |
その他センサー | ToFセンサー、3-in-1センサー | |
インカメラ | 5000万画素 (f/1.9) | 約1600万画素 |
カメラ構成を見ると、両機種で大きな違いがあることがわかります。
POCO F6 Proは標準的なトリプルカメラ構成ですが、Edge 50 Proは望遠カメラを搭載し、より高度な撮影が可能です。
メインカメラの画素数は同じですが、Edge 50 Proの方がf値が小さく、より明るい写真を撮影できる可能性があります。
Edge 50 Proは光学式手ぶれ補正(OIS)を搭載しているため、手ぶれに強く、暗所での撮影に有利です。
超広角カメラはEdge 50 Proの方が高解像度で、より詳細な写真が撮影できるでしょう。
さらにEdge 50 Proは、3倍光学ズームの望遠カメラを搭載しているため、遠くの被写体もクリアに撮影できます。
インカメラに関しては、Edge 50 Proが圧倒的に高解像度です。自撮り写真や動画通話を重視するユーザーにとっては、大きなアドバンテージとなるでしょう。
全体的に見ると、Motorola Edge 50 Proの方がより高度で多機能なカメラシステムを備えていると言えます。
防水・防塵
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proの防水・防塵性能を比較します。
項目 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
防水・防塵等級 | IP68 | IP53 |
防水・防塵性能には大きな差があります。Edge 50 ProはIP68等級を取得していますが、POCO F6 ProはIP53等級にとどまっています。
Edge 50 Proは水中での使用にも耐えられる高い防水性能を持っていますが、POCO F6 Proは雨や水しぶきには耐えられるものの、水没には弱いと言えます。
日常的な使用では、どちらも多少の水濡れには耐えられますが、Edge 50 Proの方がより安心して使用できるでしょう。
【参考】防水・防塵の保護等級とは
以下の表は、防水と防塵の保護等級をわかりやすくまとめたものです。
等級 | 防塵性能 | 防水性能 | 日常生活での例え |
---|---|---|---|
0(IPXX) | 保護なし | 普通の紙 | |
1(IPXX) | 大きな物体から保護 | 垂直の水滴から保護 | 紙袋 |
2(IPXX) | 指から保護 | 15度の傾きまでの水滴から保護 | ビニール袋 |
3(IPXX) | 工具や太い針から保護 | 60度の傾きまでの水滴から保護 | 雨をしのげるレインコート |
4(IPXX) | 細い針や虫から保護 | あらゆる方向からの水しぶきから保護 | 防水スプレーをした布 |
5(IPXX) | ほとんどの粉塵から保護 | 弱い水流から保護 | 軽い雨なら大丈夫な傘 |
6(IPXX) | 完全な粉塵保護 | 強い水流から保護 | しっかりした雨傘 |
7(IPXX) | 一時的な水没から保護 | 水中で短時間使えるウォッチ | |
8(IPXX) | 継続的な水没から保護 | 潜水用機器 |
注:IPの後の最初の数字が防塵等級、2番目の数字が防水等級を示します。



IP68は完全な粉塵保護 (6)と継続的な水没からの保護 (8)を意味し、IP67は粉塵保護 (6)と一時的な水没から保護 (7)を意味します。
バッテリー持ち
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proのバッテリー性能を比較します。
項目 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
バッテリー容量 | 4,500mAh | 5,000mAh |
急速充電 | 125W TurboPower™ チャージ | 120Wハイパーチャージ |
ワイヤレス充電 | 15W ワイヤレス充電(Qi対応) | 非対応 |
バッテリー容量を比較すると、POCO F6 Proの方が500mAh大きいことがわかります。
一般的にバッテリー容量が大きいほど長時間の使用が可能です。
しかし実際のバッテリー持ちは、ディスプレイの解像度や処理性能、ソフトウェアの最適化など、様々な要因に影響されます。
急速充電については、両機種とも120W以上の高速充電に対応しており、短時間で充電が完了することが期待できます。
Edge 50 Proは、わずか19分で満充電が可能とされています。



Edge 50 Proはワイヤレス充電に対応している点が大きな特徴です。



充電の利便性を重視するユーザーにとっては、魅力的な機能と言えるでしょう。
バッテリー持ちに関しては POCO F6 Proの方が有利と考えられますが、実際の使用感や充電の利便性を考慮すると、一概にどちらが優れているとは言い切れません。
OS(オーエス)
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proのオペレーティングシステムを比較します。
項目 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
OS | Android 14 | Android 14ベースのXiaomi HyperOS |
両機種ともAndroid 14をベースにしていますが、アプローチが異なります。
Motorola Edge 50 Proは、ほぼ素のAndroidを採用しています。これにより、以下の特長があります。
- クリーンで直感的なユーザーインターフェース
- 迅速なOSアップデート
- システムリソースの効率的な使用
一方、POCO F6 Proは、Xiaomi独自のHyperOSを採用しています。HyperOSの特長は以下のとおりです。
- 豊富なカスタマイズオプション
- Xiaomi独自の機能や最適化
- より多機能なUIデザイン
OSの選択は個人の好みによって大きく左右されます。



シンプルで素のAndroidに近いモデルを好む人はEdge 50 Proがおすすめです。



より多機能でカスタマイズ性の高いOSを求める人はPOCO F6 Proを選ぶとよいでしょう。
SOC(システムオンチップ)
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 ProのSOC(システムオンチップ)を比較します。
項目 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 7 Gen 3 | Snapdragon 8 Gen 2 |
CPU | 1x 2.63 GHz Cortex-A715 & 3x 2.40 GHz Cortex-A715 & 4x 1.80 GHz Cortex-A510 | 1x 3.2 GHz Cortex-X3 & 2x 2.8 GHz Cortex-A715 & 2x 2.8 GHz Cortex-A710 & 3x 2.0 GHz Cortex-A510 |
GPU | Adreno 720 | Adreno 740 |
SOCは POCO F6 Proの「Snapdragon 8 Gen 2」が明らかに優位です。
Snapdragon 8 Gen 2は、Qualcommの最上位クラスのチップセットで、より高い処理性能と電力効率を持っています。
Edge 50 Proの「Snapdragon 7 Gen 3」も十分な性能を持っていますが、高負荷のタスクや最新のゲームでは、POCO F6 Proとの差が顕著に表れる可能性があります。
GPUについても、POCO F6 Proの「Adreno 740」の方が高性能です。
3Dゲームや画像・動画処理を多用するアプリでは、POCO F6 Proの方がより高いパフォーマンスを発揮すると予想されます。
特殊・独自機能
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proの特殊機能を比較します。
機能 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応(15W) | |
eSIM | 対応 | |
SIMスロット数 | 1(nanoSIM) | 2(nanoSIM×2) |
ステレオスピーカー | 対応 | 対応 |
指紋認証 | 対応(画面内) | 対応(画面内) |
顔認証 | 対応 | 対応 |
特殊機能の面では、Motorola Edge 50 Proの方が多機能であることがわかります。
おサイフケータイ機能は、電子マネーやポイントカード、交通系ICカードなどを一つのデバイスで管理できる便利な機能です。
Edge 50Proは「おサイフケータイ」に対応しているので、利便性が高いと言えます。
ワイヤレス充電もEdge 50 Proの特徴的な機能です。充電ケーブルを接続する手間が省け、デスクに置くだけで充電できる便利さがあります。
eSIMとは物理的なSIMカードを挿入せずに、通信事業者のプロファイルを「ダウンロード」して利用できる技術のことです。
Edge 50 Proはこれに対応しており、海外旅行時などのときに便利です。ただし、POCO F6 Proは物理的なSIMを2枚挿せるため、「デュアルSIM運用」の柔軟性では上回っています。



その他の機能については、両機種とも同等の性能を持っています。



ステレオスピーカーや画面内指紋認証、顔認証など、現代のスマートフォンに求められる基本的な機能は両モデルとも備えています。
ゲーム・アプリ動作
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proのゲームやアプリの動作性能を比較します。
POCO F6 Proは「Snapdragon 8 Gen 2」と「Adreno 740 GPU」を搭載しており、高負荷のゲームやアプリでより高いパフォーマンスを発揮します。
実際のゲーム動作例として、POCO F6 Proでは「原神」を最高画質設定で平均58.8FPSで動作させることができました。
一方、Edge 50 Proの「Snapdragon 7 Gen 3」も十分な性能を持っていますが、最新の高負荷ゲームでは設定を下げる必要がある可能性があります。
Edge 50 Proを同じ「原神」で最高画質設定を試したところ、平均42.4FPSでした。
日常的なアプリ使用やWebブラウジングなどでは、両機種とも快適に動作すると予想されます。
3Dゲームや動画編集など、高負荷のアプリケーションではPOCO F6 Proの方が優れたパフォーマンスを発揮するでしょう。
ベンチマークスコア
Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proのベンチマークスコアを比較します。
項目 | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
AnTuTu v10総合スコア | 約823,249点 | 約1,532,713点 |
CPU | 263,703点 | 374,482点 |
GPU | 254,166点 | 602,314点 |
MEM | 140,820点 | 282,144点 |
UX | 164,560点 | 273,773点 |
ベンチマークスコアを見ると、POCO F6 Proが全ての項目でEdge 50 Proを大きく上回っていることがわかります。
とくにGPUスコアの差が顕著で、POCO F6 Proは2倍以上の性能を示しています。
AnTuTuスコアの目安として、150万点以上あれば最新の3Dゲームなども快適に動作すると言われています。
POCO F6 Proはこの基準を超えており、高負荷なアプリケーションでも優れたパフォーマンスを発揮すると期待できます。
一方、Edge 50 Proのスコアは80万点台ですが、これは決して低い数値ではありません。
100万点前後あれば、多くのゲームや日常的なアプリは問題なく動作します。ただし、最新の高負荷ゲームなどでは、設定を下げる必要がある可能性があります。
ベンチマークスコアだけで判断すると、処理性能ではPOCO F6 Proが明らかに優位にあると言えるでしょう。



ただし実際の使用感は数値だけでなく、ソフトウェアの最適化なども影響するため、必ずしもこの数値通りの差が体感できるとは限りません。
Motorola Edge 50 Proのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
多機能なカメラシステム(望遠カメラ付き) | 処理性能がやや劣る |
IP68防水防塵 | バッテリー容量がやや小さい(4,500mAh) |
おサイフケータイ対応 | ストレージ容量の選択肢が少ない |
ワイヤレス充電対応 | 物理的なSIMスロットが1つのみ |
軽量コンパクト(約186g) | ディスプレイ解像度がやや低い |
144Hz高リフレッシュレートディスプレイ |
POCO F6 Proのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
高性能なSnapdragon 8 Gen 2を搭載 | おサイフケータイ非対応 |
大容量5,000mAhバッテリー | 防水性能が低い(IP53) |
120W急速充電対応 | ワイヤレス充電非対応 |
高解像度WQHD+ディスプレイ | 重量がやや重い(209g) |
コストパフォーマンスが高い | 望遠カメラがない |
デュアルSIMスロット | eSIM非対応 |
Motorola Edge 50 Proがおすすめな人
- 防水性能を重視する人
- おサイフケータイ機能を使いたい人
- 多機能なカメラシステムを求める人
- 軽量コンパクトなスマートフォンを好む人
POCO F6 Proがおすすめな人
- バッテリー持ちを重視する人
- 高性能なスマートフォンを求めている人
- 高解像度ディスプレイでコンテンツを楽しみたい人
- 最新のゲームを快適にプレイしたい人
まとめ
総合的に見ると、同価格帯でPOCO F6 Proの方が性能面で優れています。
POCO F6 Proは「処理能力」や「ゲーム性能」が高く、パワフルな使用を求める人に適しています。
一方、Edge 50 Proは防水性能や日本向けの機能が充実しており、日常的な使いやすさを重視する人におすすめです。



この比較を参考に、自分のニーズに合ったスマートフォンを選んでください。
販売サイトの価格比較
最後に、Motorola Edge 50 ProとPOCO F6 Proの各販売サイトでの価格を比較します。
販売サイト | Motorola Edge 50 Pro | POCO F6 Pro |
---|---|---|
メーカー公式 | 69,800円(12GB/256GB) | 69,980円(12GB/256GB) |
Amazon | 69,800円(12GB/256GB) | 69,800円(12GB/256GB) |
楽天市場 | 69,800円(12GB/256GB) | 69,800円(12GB/256GB) |
ヨドバシ.com | 69,800円(12GB/256GB) | 69,780円(12GB/256GB) |
IIJmio(MNP特価) | 49,800円(12GB/256GB) | 46,800円(12GB/256GB) |
価格は2024年8月9日時点のものです。キャンペーンや在庫状況により変動する可能性があります。
両機種とも、メーカー希望小売価格はほぼ同じ7万円前後となっています。しかし、MVNOなどのキャンペーンを利用すると、かなりお得に購入できる可能性があります。
とくにIIJmioのMNP特価は、通常価格から2万円以上安くなっており、非常に魅力的です。
購入を検討する際は、単に価格だけでなく、契約する回線やキャンペーン内容なども含めて総合的に判断することをおすすめします。



価格は頻繁に変動するため、購入時には最新の価格を確認してください。
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